ストーリー お知らせトマト 2022/02/14

闇落ちとまとについて

「闇落ちとまと」とは

トマトを甘くするために水やりをひかえるとでてしまう「尻腐れ」という生理障害です。尻腐れの原因のほとんどは節水によってカルシウムが吸えなくなることで起きます。見た目は悪いですが生産者の間では非常に甘い果実として知られています。黒いアザのような部分を削れば食すことが出来ます。(※まれに中まで黒い果実もあります)。

株式会社曽我農園ではこの尻腐れ果を「闇落ちとまと」として直売所のみで販売しています。この尻腐れ果は他の要因によっても起こりますが、当農園では「春、秋、冬の時期に糖度を上げるために栽培した結果できてしまったもの」を「闇落ちとまと」と定義しています。従って必然的に高糖度の果実になります(※目安は8度以上としています)。

逆にトマトの糖度を上げることができない夏場に他の原因で出てしまった尻腐れ果(窒素過剰など)は販売自体しません(※夏場のトマトは季節的に糖度を上げるのが困難で春などに比べ甘みが落ちるため)。

 

なぜ販売するのか

尻腐れ果を販売したきっかけはコロナ禍でした。それまで加工品の原料などで使用していましたが販売が低迷し窮地に陥りました。どうすれば売れるかということを考えた結果「闇落ちとまと」のネーミングで販売をすることに決めました。

幸いにもSNSで知名度が上がったことで多くの方にご来店いただき販売することができるようになりました。また味はフルーツトマトと同等かそれ以上なので新たな付加価値もつきました。これがきっかけとなり本来ならはじかれてしまう規格外品も多く販売できるようになりました。

規格外品は規格があるからこそ存在できます。生産者として現在の生活を支える既存の流通インフラに感謝しつつ、フードロスへの関心やSDGsへのバランスのとれた議論のきっかけになって欲しいと思うようにもなりました。個性的な形や味を楽しむ機会の提供、生産者の利益確保のために販売を継続することにしました。

 

 

 

どこで販売しているか

尻腐れ果は症状の出方によって可食部がほとんどない場合、果実が割れていたり、軟化して傷んでいたりする場合があります。また尻腐れに似た症状の「すじ腐れ」や「芯腐れ」(通称:あんこ)、「灰色カビ病」(通称:ボト)など知識がないと判別できないものもあります。インターネット販売やカタログ販売などではお客様との直接のコミュニケーションが困難なため商品の状態説明が困難です。従ってトラブル防止のために、現時点(2021年春)では当農園直売所に限定しています。2022年春シーズンに向けてインターネット販売が可能か検討、準備しているところです。

尻腐れとまとは販売する生産者に適切な知識と適度な品質の保持が求められます。中には家庭菜園をしている方もいると思いますが、自己判断で尻腐れ果を選んで食べるリスクを当農園は一切負いませんのでご了承ください。

 

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