ケチャップを食卓の脇役から主役に

いつも考えていました。あっと言わせるようなトマトが作りたい。うまいっと言わせるトマトジュースが作りたい。「美味しい」の先にあるもの――私にとってそれはやはり皆さんの食卓に咲く笑顔です。

ある朝、オムライスにケチャップをかけているときに思い至りました。「トマトケチャップは常に脇役じゃないか」。主役を引き立てるための調味料。一般家庭に普及し誰でもいつでも安価に利用できる調味料。これを脇役から主役にできないだろうか。美味しい！と言ってびっくりしてもらえないだろうか。できれば贈り物に使われるような逸品に育てたい。それから数年、構想の段階を経て試作を繰り返したのです。

加工用のトマトではなく、高糖度トマトを原料に使えないか。特に一般的に出回っている「桃太郎」ではなく希少価値の高いファースト系トマト（※酸味が強く昔懐かしい味のトマト）を原料にできないか。一年ごとに栽培し、その年のトマトの品質で試作を繰り返しました。そして上野村農協加工場の協力を得てようやく完成したのが「越冬トマト ケチャップソース」です。

ケチャップは日本農林規格(JAS)で糖度が決められています。砂糖をたくさん入れてしまえば簡単にできますが私たちはそれを拒否しました。加工場担当者に「是非、トマトだけの甘さで時間をかけて煮詰めて下さい」とお願いしました。従ってこれは半日以上煮詰めて作られており非常に手間がかかっています。もちろん着色料・保存料は使用せず香辛料も最低限に抑えています。

こんな方におすすめ

このケチャップは甘いトマトを使っています。既存のそれと比べると甘さが際立つ逸品。

これは例えば大切な人へ手料理を振る舞う時、いつもの料理をワンランク上に引き上げるケチャップです。これをパスタソース代わりに添えるだけで手間なし絶品料理の完成。恋人、家族やパートナーに驚きと笑顔をプレゼントすることができるでしょう。好きな人の心を掴むにはまず胃袋から！　この商品のキャッチコピーそのものです。

何よりもこのケチャップは「そのまま食べても美味しい」という特徴があります。できるだけ素材そのものを活かし、原料そのものからくる奥深いコクと味わいを実現しています。これ一つで既に完成された料理と言えば言い過ぎでしょうか。ご飯にそのままかけて食べてもよし、クラッカーにのせて食べてもよし。デザートのように素敵なケチャップを味わって下さい。

デザートケチャップの味は原料となるトマトそのものに左右されます。従って毎年同じ味とは限りません。それは毎年品質が異なるワインのようなもの。この原料は日本野菜ソムリエ協会が主催する「野菜ソムリエサミット」で2012年に日本一を獲得した当農園オリジナル「越冬トマト」がメインになっています。そこに幾つかのトマトをブレンドし真似できない味わいを実現しました。

元々はトマトという種子から。それが太陽と水と土、二酸化炭素のサポートを経て結実します。光合成の結果膨らんだ濃厚な赤い宝石は私たちの生活に彩りと笑顔を提供してくれます。トマトを煮詰め精製凝縮した先にある一つの形。常に特級品を目指して毎年のトマト栽培を頑張っていきます。二度と出会えない味を是非、味わってください！